英技術コンサルティング大手リカードは11月28日、独ベルリンで12月4日から開催されるカー・トレーニング・インスティチュート(CTI)のシンポジウムで高効率の電動モーターと小型のデュアルクラッチトランスミッション(DCT)を展示すると発表した。モーターは現行製品に比べ出力が50%拡大しているほか、DCTは横型でエンジンとの統合がより容易になっている。
新しいモーターはインバーターに電圧制御式のトランジスター「MOSFET(モスフェット)」を搭載し、発電効率を高めるとともに熱抵抗やエネルギー損失を軽減している。高性能でコンパクトな設計のため、より高効率な発電能力が求められる48ボルトのハイブリッドシステムに最適だという。
DCTはスーパーカー向けのトランスミッションの設計経験をもとに開発した。エンジンと並置することで各ギアに最適なトルク配分を可能にしている。装置の長さは従来品より37%短くなっている。