米自動車大手のフォードは11月29日、来年からドイツ西部のケルンで商用バン「トランジット」のプラグインハイブリッド(PHV)モデル10台による市街地走行試験を実施すると発表した。ハイブリッド駆動の商用車が都市の大気汚染緩和にどの程度貢献するかを調査する。試験の開始は1-3月中で、期間は12カ月。
試験用に導入されるPHVモデルのトランジットは最新の電気駆動システムを備えており、CO2排出量は走行50kmまでゼロとなる。搭載するリチウムイオン電池は容量14kWhで、レンジエクステンダーとして機能する1リットル・エコブースト3気筒ガソリンエンジンとの組み合わせにより最大航続距離500kmを確保している。充電時間は、電圧240ボルト、電流16または32アンペアで3時間となる。
フォードはすでに同様のプロジェクトをロンドンとバレンシアでも実施している。