独部品メーカー、太倉市に新工場建設

自動車・繊維・消費財産業などに部品を供給する独部品メーカーのケルン・リーバース(KERN-LIEBERS)はこのほど、中国・上海の北西部に位置する太倉市(江蘇省)で新工場の鍬入れ式を行った。主に駆動装置やクラッチ用の精密バネなど自動車部品を生産する。今年は同社にとって、1993年の中国拠点設立から25周年にあたる。独地方紙『シュヴァルツヴェルダー・ボーテ』が報じた。

太倉市には、新たに生産施設2棟(使用面積:各1万平方メートル)を建設する計画で、実習生(現在、約110人)の訓練センターも併設している。建設投資は1,500万ユーロ(機械設備を除く)を見込んでいる。

同社は、独南部のバーデン・ヴュルテンベルク州のシュラムベルクに本社を置く。中国工場を設立するため、1993年1月末に初めて太倉市の当局を訪問したという。1993年11月には賃貸した建物で最初のバネ生産を開始した。バーデン・ヴュルテンベルク州とパートナーシップ関係にある江蘇省に拠点を設ける方針であったほか、太倉市は上海空港など国際的な空港に近いことが決め手となった。

同社は現在、天津市にも工場を建設中で、2019年初めに完成する予定。また、広州市にも拠点を持つ。同社は太倉市を同社の中国の中核拠点とする方針を示している。

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