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2019/1/11

総合 – 自動車産業ニュース

シュツットガルト、ディーゼル車の乗り入れ制限開始

この記事の要約

ドイツ南部のシュツットガルトで1月1日からディーゼル車の乗り入れ制限が開始した。同市が設けている環境ゾーン全域が対象となる。2日時点では、市内の道路交通に混乱はなく、近距離交通事業者のシュツットガルト・シュトラーセンバー […]

ドイツ南部のシュツットガルトで1月1日からディーゼル車の乗り入れ制限が開始した。同市が設けている環境ゾーン全域が対象となる。2日時点では、市内の道路交通に混乱はなく、近距離交通事業者のシュツットガルト・シュトラーセンバーン(SSB)は2日、公共交通機関の乗客数が通常より増えた様子はなかったが、まだ学校が冬休み中のため規制の影響はまだ分からない、とコメントした。

ドイツではハンブルクで一部の道路を対象にしたディーゼル車の走行制限を実施した事例はあるが、市内全域を対象とした乗り入れ規制はシュツットガルトが初めてとなる。シュツットガルトでは、排ガス規制「ユーロ4」および「ユーロ4」以前の排ガス規制の適用車両が対象となる。

なお、環境ゾーン内の住民には4月1日まで移行期間が適用されるほか、警察、消防、郵便、手工業、社会福祉などの分野の車両は対象外となる。

また、シュツットガルト市や警察は、最初の4週間は規制の周知期間とし、違反車両に対しては警告するにとどめ、罰金は徴収しない。罰金は80ユーロで、諸料金などが加わると計110ユーロ弱となる。

メディア報道によると、例外措置の申請は2018 年末までに3,745件あった。内訳は、法人が1,611件、個人は2,134件。年初までに1,500件以上がすでに処理されており、全体の約47%が認可を受けた。シュツットガルトおよび周辺地域の約7万2,000台が規制対象となり、うち、約10%に例外措置が適用されると見られている。

さらに、同市では乗り入れ制限の対象となるディーゼル車の保有者の救済策として、環境ゾーン内にある駐車場2カ所をディーゼル車から近距離交通への乗り換え用として利用できるようにする方向で検討している。その際、長期の駐車チケットと近距離交通の年間チケットの保有を条件とする見通しという。

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