独自動車部品大手、米CESに自動運転車など出展

独自動車部品大手のボッシュ、コンチネンタル、ZFフリードリヒスハーフェンの3社がそれぞれ、米ラスベガスの家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」(一般公開:1月8~11日)で電気駆動の自動運転車を出展している。人口の都市への集中、Eコマース(電子商取引)の増加による輸送需要の増加、モビリティ(移動)の自動運転化・ネットワーク化といった近年のトレンドが背景にある。

コンチネンタルは、自動運転の試作車「CUbE」(Continental Urban Mobility Experience)と配送用ロボットを組み合わせた総合的な配送コンセプトを紹介した。コンチネンタルによると、人口が集中する地域では将来、商品の輸送需要が旅客輸送の需要を上回るとの市場予想もある。自動運転車やロボットの投入により、配送業務の効率改善を図る。

ボッシュは、自動運転のシャトル車両のコンセプトカーをCESに出展した。同コンセプトカーを通して、自動運転や電気駆動、ネットワーク化に必要な部品やシステム、ソフトウエアなどを紹介している。ボッシュは自動運転車のほか、モノのインターネット(IoT)に関するさまざまな技術も同見本市に出展した。

ZFは自動運転車によるライドヘイリング(相乗り)を視野に入れたロボットタクシーのデモ車両を出展した。同車両には、ZFが開発したカメラやレーダー、ライダー(LiDAR)などのセンサーや、中央制御システム「ZF ProAI Robo Think」などを搭載している。また、ZFと仏自動車部品大手のフォルシアが共同開発したハンドルやペダル類のない完全自動運転車向けのコクピット「トレンドセッティング・コックピット」も採用している。

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