欧州自動車工業会(ACEA)が16日発表した欧州連合(EU)(マルタを除く27カ国)の2018年11月の新車販売(登録)は99万8,503台となり、前年同月に比べ8.4%減少した。販売減少は、欧州連合(EU)ですべての新車に新しい燃費・排ガス試験方法(WLTP)が適用された9月から4カ月連続となる。1~12月の累計は、前年比0.1%増の1,515万8,874台となり、微増ながらも前年を上回り、5年連続の増加を確保した。
2018年通期の新車登録は、2004年以降にEU入りした新規加盟国(EU12カ国)が前年比8.0%増と好調だった。EU15カ国(2004年のEU拡大以前の加盟国)は0.6%減と前年をやや下回った。主要5カ国の新車登録は、スペイン(7.0%増)とフランス(3.0%増)が前年を上回った一方、ドイツ(0.2%減)は微減、イタリア(3.1%減)、英国(6.8%減)も前年を下回った。
メーカー別の2018年の新車登録は、最大手のフォルクスワーゲン(VW)・グループが0.9%増の361万1,948台と前年を上回った。PSAグループは、GMから買収したオペル・ボクソールが加わった効果で32.8%増の245万9,841台に拡大、ルノー・グループは0.8%増の161万4,410台だった。
日本メーカーは、トヨタ・グループが4.7%増加、日産は14.3%減、ホンダも3.0%減だった。