英JLR、約4,500人を削減

英高級車メーカーのジャガー・ランドローバー(JLR)は10日、世界全体で従業員約4,500人を削減する計画を発表した。同社は昨年にすでに1,500人を削減している。大規模なリストラの背景には、中国における販売減少、大気汚染問題や排ガススキャンダルによるディーゼル車の販売低迷、英国の欧州連合(EU)離脱による先行き不透明感などがある。戦略の見直しにより、よりスリムで柔軟な組織体制とする。

JLRによると、今回の事業見直しは、25億ポンドのコスト削減やキャッシュフローの改善を目標とする18カ月の事業改革プログラム「チェンジ・アンド・アクセラレート」の一環に位置づけられる。

JLRは今後、電気自動車やハイブリッド車を強化していく方針で、英ウルヴァーハンプトンのエンジン工場では、今年後半から次世代の電気駆動装置(EDU)を生産する。また、ハムス・ホールには大規模なバッテリー組立センターを新設する計画。

メディア報道によると、JLRでは全体の約90%をディーゼル車が占めている。また、JLRによると、同社の世界販売のうち英国外での販売が全体の80%以上を占めている。

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