独コンチネンタル、暖房機能・LED照明付き安全服を開発

独自動車大手のコンチネンタルは、米ラスベガスでこのほど開催された家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」で暖房機能付きおよびLED照明付きの2種類の安全服のプロトタイプを出展した。両タイプともトラックや配送車両などの運転席に組み込まれた電磁コイルにより、移動中に電磁誘導方式でワイヤレス充電することができる。

コンチネンタルは、このようなスマート安全服の実用化により、配送・運送業務や救急医療、道路工事などの公共事業などで作業員の安全性や快適性が向上すると説明する。

安全服側にもコイルが縫い込まれているが、様々な材料の層構造により、洗濯耐久性を確保したほか、電磁波の人体への影響も抑えている。制御用電子機器の付いた充電池は、例えば、胸ポケットなど作業の邪魔にならない場所に入れておくことができる。

照明機能の付きの安全服は、シート(充電ステーション)から離れると作動する仕組み。また、暖房機能付きの作業服は、配送業務などで導入が増えている電動車で使用すれば、電動車の空調エネルギーを最大90%削減することができる。

コンチネンタルでは将来に向けてさらに、導電性・拡散性のあるポリマー混合材料をプリント技術で衣料に組み込み、電流が材料に流れると熱に変わる仕組みを研究している。当該技術では比較的小さなエネルギーで素早く表面全体を温めることができるという。

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