欧州自動車工業会(ACEA)が24日発表した商用車新車登録統計によると、欧州連合(EU)(マルタを除く27カ国)における2018年12月の商用車新車販売は、前年同月比4.0%減の19万8,537台と低迷した。
12月はすべてのセグメントが前年同月を下回った。特に中・大型トラック(11.6%減)、大型トラック(12.8%減)、バス(13.4%減)が2ケタの減少だった。
国別ではスペイン(6.7%増)、フランス(1.9%増)が増加した一方、イタリア(12.1%減)、英国(9.5%減)、ドイツ(4.4%減)は前年同月を下回った。
■ 2018年通期は3.2%増・6年連続で増加
2018年通期では、前年比3.2%増の248万4,715台となり、6年連続の増加となった。また、2007年以降での過去最高を更新した。
主要国では、イタリア(4.1%減)、英国(1.9%減)が低迷した一方、スペイン(6.5%増)、フランス(4.9%増)、ドイツ(4.6%増)では販売が伸びた。
セグメント別では、3.5トン以下の小型商用車が前年比3.1%増の205万8,755台となり、2007年以降で初めて200万台の大台を超えた。
3.5トン超の中・大型トラックは前年比3.5%増の38万3,968台、16トン以上の大型トラックも前年比3.1%増の30万5,811台と、前年を上回った。
バスは前年比1.3%増の4万1,992台だった。EU15カ国(2004年のEU拡大以前の加盟国)は、イタリア(36.7%増)と大幅な2桁増だったものの、全体では1.9%減の3万4,398台にとどまった。2004年以降にEU入りした新規加盟国(EU12カ国)は18.6%増の7,594台と2ケタの伸び率だった。