独自動車部品大手ブローゼは15日、半導体・3Dセンサー開発のバイアー・イメージング(イスラエル)と、自動運転車の室内のモニターシステム開発で協力すると発表した。従来と大きく異なる自動運転車のインテリアに対応したセンサー技術を活用し、乗員の安全性と快適性を確保する。
自動運転車は、たとえばハンドルが不要になるなど室内のレイアウトが大きく変わるため、乗員の過ごし方もより多様になると予想される。このため、室内のモニタリング用センサーには乗員個々の状態を詳細に把握できる能力が必要になる。
バイアー社の3Dセンサーは、通常の検知機能に加え、室内を3D画像化できるのが特徴。乗員の心拍数などバイタルサインの検出のほか、事故の際に個々の乗員の状況を3D画像で把握し、エアバッグの展開や膨張を最適化することなどが可能になる。
ブローゼのシャルリッベ社長は「(バイアーの3Dセンサーにより)自動運転車における安全性、快適性を大きく向上させることができる。たとえばドアが開くと同時にシートを倒して乗降をしやすくするなど、システム全体の統合的な調整が可能になる」と述べた。