東レ、ミュンヘン近郊に開発センターを開設

東レ(東京都中央区)は1月25日、ミュンヘン近郊に建設した開発センター「オートモーティブセンター欧州(AMCEU)」の開所式を行った。自動車向けの技術開発拠点として、欧州の自動車メーカーや部品メーカーに同社のグループ力を活かした総合的なソリューションを提案したり、欧州独自の新たな用途開発などにも対応する。

東レは欧州では、9カ国21拠点で繊維、樹脂・ケミカル、フィルム、炭素繊維、水処理など幅広い分野で事業を展開している。

同社は、自動車業界は現在、自動運転、コネクテッド、シェアリングなどの新しい技術や事業モデルの導入など、大きな転換期にあるとし、このような大きな変化の中で、開発センターを通して、顧客の初期設計・構想段階から積極的に関与していく意向を示している。

AMCEUはすでに、2018年8月に業務を開始しており、今回は政府関係者や自動車メーカー、主要備品メーカーを招待したオープンセレモニーを行った。同センターは2階建てで、延床面積は約3,400平方メートル。設計、成形・加工、評価の各種設備が導入している。ショールームもある。