独車部品ノルマ、仏自動車メーカー向けにUTS開発

ホースクランプ(ホースバンド)やケーブルタイ(結束バンド)を製造する独ノルマ・グループは1月31日、フランスの自動車メーカーと尿素輸送システム(UTS)の開発供給契約を結んだと発表した。最新の欧州排ガス基準「ユーロ6d」に対応した独自の尿素SCR(排ガス浄化装置)「バイSCR」を構成するもので、2020年までにメーカーと共同で開発し、26年までに70万台以上の車両に搭載する予定。ユーロ6dは2021年以降に登録される新車に対応が義務付けられている。

バイSCRは2つの尿素水噴射ノズルを持ち、これまでよりも連続した排ガス浄化を可能にしている。新たに開発するUTSは軽量樹脂製で、噴射装置をエンジン近くに配置して触媒に必要な高温を得やすくした。これに電気的な加熱を組み合わせることで、マイナス11度が氷点の尿素水に対しマイナス30度の外気温下でも機能するようにしている。

バイSCRシステムは2020年からノルマのセルビア工場で生産される。

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