ヒア、ウィーンにAI研究所を設立

オランダのデジタル地図大手ヒア・テクノロジーズは14日、オーストリアのウィーンに人工知能(AI)の研究拠点「人工知能先端研究所(IARAI)」を設立すると発表した。産業規模で位置情報を取り扱う世界初のグローバルな機械学習の研究所になるという。

同拠点の研究は例えば、◇自動運転車の周辺環境認識の改善◇より正確な自己修正型地図◇交通予想モデルの改善◇フリートマネジメント(保有車両管理)の効率改善◇都市部のインフラ改善――などに役立てることができる。

まずは、世界から研究者約30人を採用する計で、ヒアは同研究所に、研究所の建物や研究職の人件費なども含め5年間で2,500万ユーロ超を投資する。

同研究所のトップには、LSTM(長期短期記憶)の発明者でAI分野のパイオニアであるヨハネス・ケプラー大学(リンツ)のゼップ・ホッホライター博士、データサイエンスの専門家であるBOKU大学(天然資源・応用生命科学大学、ウィーン)のダービッド・クライル博士が就任する。

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