独自動車部品大手のシェフラーは7日、子会社のシェフラー・テクノロジーズが5月3日に独エンジニアリング会社XTRONICの買収契約を締結したと発表した。買収価格は公表していない。買収手続きは、2019年6月に完了する見通し。シェフラー・グループは、XTRONICの制御システムや自動運転分野のノウハウなどを今後の開発に生かしていく方針。
XTRONICは、自動車大手やサプライヤー向けにエレクトロニクスおよびソフトウエア関連の開発サービスを提供している。約20年に創業したオーナー経営の中堅企業で、現在は、ドイツのベブリンゲン(本社)とボルフスブルクに従業員約170人が勤務している。業務分野は、自動運転、電気自動車、機能安全、ツール、試験システムなど幅広く、障害者用の車両改造などを事業とする独パラバンとドライブ・バイ・ワイヤ「スペース・ドライブ」を共同開発した実績を持つ。
XTRONICは買収後、独立した有限会社としてシェフラー・グループの傘下に統合される。ダニエル・シュミット社長が引き続き、経営の指揮を執る。また、今後も外部の顧客との関係を維持するとともに、シェフラー・グループ向けの開発業務も行っていく。