独自動車大手のアウディ はこのほど、独業界紙『オートモビルボッヘ』に対し、同社初の電気自動車「eトロン」の生産で、遅くとも下半期から韓国のサムスンからもバッテリーセルの供給を受けると明らかにした。アウディは現在、韓国のLG化学からバッテリーセルを調達している。ベルギーのオンライン英字紙『The Brussels Times』は4月半ば、アウディがバッテリーセルの確保に苦慮しており、ベルギーのブリュッセル工場では「eトロン」の2019年の生産台数を従来計画から1万台以上引き下げて約4万5,000台に下方修正したと報じていた。同紙によると、アウディにとって2番目の電気自動車となる「eトロン・スポーツバック」の生産開始も2020年に先送りしたとされる。『オートモビルボッヘ』紙によると、欧州の自動車メーカーでは英ジャガー・ランドローバー(JLR)も電池セルの確保に苦慮している。一方、ポルシェ、ボルボ、BMWでは、これまでのところ電池セルの調達でボトルネックは生じていないもよう。