独炭素製品大手のSGLカーボンはこのほど、中国の新興EVメーカーである上海蔚来汽車(NIO)と電気自動車用の炭素繊維複合材(CFRP)製バッテリーケースのプロトタイプを開発した。SGLでは今後、電気自動車の普及が進むにつれて、自動車用の軽量な電池ケースの需要が大幅に高まると見込んでいる。
電気自動車の車載電池用ケースは従来、主にアルミニウムや鋼鉄で製造されている。CFRP製バッテリーケースは、アルミ製ケースと比べると約40%も軽い。剛性にも優れるほか、熱伝導性が小さく、寒さや熱から電池を保護することができる。
NIOは、電池交換ステーションで車載電池を3分間で交換できるシステムを開発し、2017年12月に初めて発表した。今年4月の上海モーターショーでは、CFRP製バッテリーケースなどの新技術を踏まえてバッテリー交換を実演した。