ドイツ貿易・投資振興機関によると、スロバキアにおける2018年の乗用車新車販売は、前年比2.1%増の9万8,080台に拡大した。スロバキア自動車工業会(ZAP SR)は2019年には販売が10万台になると予想している。
2018年の小型商用車の販売は、前年比20.4%増と大幅に伸びた。経済好調やEコマース(電子商取引)市場の成長が販売好調の背景にあると見られている。大型トラックの販売も2.3%増加した。同国におけるエネルギー/交通インフラの建設プロジェクトが販売増の一因と見られている。
乗用車のブランド別の販売台数では、シュコダが圧倒的な市場シェア(約20%)を持つ。燃料別では、2018年はディーゼル車が約19%減少し、市場シェアを全体の30%に落とした。ガソリン車の市場シェアは約67%だった。
同国における2018年の自動車生産は約108万台だった。ZAP SRは、2019年の生産が115万台を超えると予想している。スロバキアでは、2018年10月末に、英ジャガー・ランドローバー(JLR)がニトラに建設した新工場が操業を開始した。同工場では生産能力を段階的に年15万台に引き上げていく計画。