ドイツメッセ、中小企業向けデジタル見本市を開催

独見本市運営会社のドイツメッセは、2020年3月にドイツのハノーバーで小規模・中堅企業を対象としたデジタル技術見本市「Twenty2x」を開催する。新しいデジタル技術の導入が後れがちな小規模・中堅企業を支援する狙いがある。ドイツ、オーストリア、スイスのドイツ語圏3カ国の小規模・中堅企業の経営者やIT分野の担当者、IT分野の専門家、コンサルタントなどの来場を期待している。

ドイツ復興金融公庫(KfW)の最新調査『KfW・小規模・中堅企業デジタル化レポート2018』によると、年間売上高が5億ユーロ以下のドイツの小規模・中堅企業376万社のうち2015~2017年に新しいデジタル技術の導入やデジタル技術の刷新に投資した企業は全体の30%にとどまった。KfWはこのような結果を受け、小規模・中堅企業の業務の近代化や事業モデルのデジタル化を強化しなければ、競争力が弱まる恐れがあると指摘している。

新しい見本市「Twenty2x」では、データ管理などのビジネスマネジメント、ITセキュリティ、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)や第5世代移動通信システム(5G)などの新技術などのテーマを網羅している。開催は2020年3 月17~19日までの3日間。同見本市の開催には、ドイツのインターネット業界団体eco、ドイツスタートアップ協会(BVDS)、ドイツIT小規模・中堅企業協会(BITMi)、ITユーザー協会(VOICE)が協力している。

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