DBシェンカー、プラトーニングのパイロットプロジェクトを成功裏に終了

ドイツ鉄道(DB)の物流子会社DBシェンカーは10日、提携するトラック・バス大手のMAN Truck&Busおよびフレゼニウス単科大学と共同で実施したトラック隊列走行(プラトーニング)のパイロットプロジェクト「Eddi」を成功裏に終了したと発表した。

当該プロジェクトでは、DBシェンカーがMANのテスト車両2台を使って、自動運転技術のデジタル試験区間である高速道路(アウトバーン)A9号線のミュンヘン~ニュルンベルク区間を計7カ月、累計約3万5,000キロメートルを走行し、実用性と安全性を検証した。試験では、車間距離を15~21メートルに設定して走行、燃費を従来に比べ3~4%節減できた。また、運転手が何らかの操作をしなければならない状況は走行2,000 キロ当たりで平均一回にとどまった。この結果についてMANのヨアキム・ドレース社長は、「プラトーニングは、自動運転に向けた大きな一歩になる」と述べ、プラトーニングの実用化に向けて意欲を示した。

プラトーニングとは、先行車両に後続車両が追従する形で自動運転し、複数の車両が隊列走行する技術。車間距離を狭くできるため道路の効率利用や空気抵抗の減少による燃費向上、渋滞緩和、交通事故の減少などにつながると期待されている。連邦交通インフラ省(BMVI)は今回のプロジェクトに約186万ユーロを助成した。

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