欧州自動車工業会(ACEA)が5月23日発表した商用車新車登録統計によると、欧州連合(EU)(マルタを除く27カ国)における2019年4月の商用車新車販売は、21万5,497台となり、前年同月に比べ7.8%増加した。販売増加は1月から4カ月連続となる。主要5カ国すべてで販売が伸びた。セグメント別では、バン(小型商用車)とトラックが好調だった。1~4月の累計は、前年同期比5.8%増の87万1,100台となっている。
主要5カ国の4月の商用車新車登録は、フランス(12.7%増)、イタリア(11.6%増)、ドイツ(10.1%増)が2桁の伸び率となったほか、スペイン(5.8%増)、英国(4.8%増)も好調だった。
4月のセグメント別の登録台数は、全体の約82%を占める3.5トン以下の小型商用車が前年同月比8.4%増の17万6,643台と好調だった。
3.5トン超の中・大型トラックは、前年同月比5.8%増の3万5,484台だった。主要国では、フランス(17.7%増)、英国(10.3%増)、ドイツ(4.7%増)が好調だった一方、スペイン(15.0%減)とイタリア(7.4%減)は低迷した。
16トン以上の大型トラックも、全体では前年同月比5.6%増の2万8,911台に伸びた。フランス(18.4%増)と英国(14.3%増)が2ケタ増と好調で、ドイツ(1.1%増)も堅調だった。スペイン(15.9%減)とイタリア(12.2%減)は大幅な落ち込みとなり、明暗を分けた。
バスは、前年同月比4.4%減の3,370台だった。主要国では、スペイン(23.6%増)が唯一、前年同月を上回ったが、英国(28.4%減)、ドイツ(24.1%減)、フランス(16.7%減)が2ケタの減少、イタリア(4.0%減)も前年同月を下回った。