独エーベルスペッヒャー、増収減益

自動車向け排気系部品や暖房システムを製造する独エーベルスペッヒャーが5月22日発表した2018年通期決算の売上高は、前年比2.9%増の46億1,040万ユーロだった。一方、営業利益(EBIT)は前年比14.7%減の1億150万ユーロ、純利益は5,300万ユーロにとどまった。リストラ費用(3,610万ユーロ)が利益を大きく圧迫した。

部門別売上高では、乗用車・商用車向け排気系部品を生産するエグゾースト・テクノロジー部門が前年比3.4%増の40億6,430万ユーロを確保、全体を牽引した。北米及び中国市場における事業が好調だった。温度管理システムなどを生産するクライメート・コントロール・システムズ部門は、前年比とほぼ同じ4億9,190万ユーロ。自動運転支援システムやアイドリングストップ機能などの電子制御部品を生産するオートモティブコントローズ部門は5,410万ユーロだった。

従業員数(職業訓練生含む)は前年比3.9%増の9,862人。うちドイツ国内は約4,500人だった。

ハインリヒ・バウマン社長は、「我々が今まで培った排ガス浄化システムのノウハウを活かし、中国の商用車排ガス基準「国6」やインドの「バーラト・ステージ(BS)6」向けの排ガス処理装置を生産し、さらなる事業拡大を目指す」と述べた。

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