独自動車大手のBMWグループは6日、メキシコ中部のサン・ルイス・ポトシに建設した新工場の開所式を行った。同工場ではBMW「3シリーズ」を生産する。新工場への投資は10億米ドル超。開設当初の立ち上げ期間を終えると、生産能力は年17万5,000台となる。現在、同工場には従業員2,500人が勤務している。
メキシコへの生産進出は、同国が北米自由貿易協定(NAFTA)圏にあり、さらに欧州連合(EU)や南米南部共同市場(メルコスール)加盟国と貿易協定を結んでいることが大きな利点となる。
BMWは2008年にメキシコに独自の調達センターを開設した。2017年に同センターをメキシコ・シティーからサン・ルイス・ポトシに移管しており、現在、従業員105人が勤務している。BMWグループのメキシコにおける2018年の調達規模は25億米ドルだった。
BMWは1994年にメキシコに販社を設立して進出、今年は25周年を祝う。同販社はラテンアメリカ地域の計28カ国を担当している。なお、2018年のBMWグループのメキシコにおける自動車販売台数は前年比13%増の2万5,090台(内訳:BMW1万8,501台、MINI6,589台)だった。