カルソニックカンセイ(埼玉県さいたま市)は10日、欧州自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)から買収した自動車部品部門マニエッティ・マレリとカルソニックカンセイのブランドを統一し、世界共通ブランド「マレリ(MARELLI)」を新たに採用したと発表した。ブランド統一により、2社の統合を推し進めるとともに、世界市場における事業展開を加速する。
カルソニックカンセイとFCAは5月2日、マニエッティ・マレリの買収手続きが完了したと発表していた。
マレリのベダ・ボルゼニウス最高経営責任者(CEO)は新ブランドについて、理念は「Powering Progress Together(ともに成長を加速していく)」であると説明し、両社の事業を基盤に世界をリードする自動車関連サプライヤーを目指していく方針を示した。
新ブランドのロゴには、両社のコーポレートカラー(カルソニックカンセイのライトブルーとマニエッティ・マレリのダークブルー)を採用した。また、2つの幾何学的図形は、高い精度のエンジニアリングと技術力を表しており、上向きの矢印により、発展と未来および2社の調和の精神に基づいた統合を表現した。