伊ブレーキシステム大手のブレンボが9日発表した1-3月期(第1四半期)決算は、売上高が前年同期比1.4%増の6億6,710万ユーロ、営業利益(EBITDA)は6%増の1億3,420万ユーロにそれぞれ拡大した。乗用車部門の減収を他部門の増収が補ったほか、国・地域別では主力の北米や中国が売り上げをけん引した。EBITDAベースの売上高利益率は20.1%と、前年同期(19.2%)実績を上回った。
売上高を部門別にみると、主力の乗用車部門が0.3%減の4億9,260万ユーロとなったものの、自動二輪車部門は3%増の6,890万ユーロ、商用車部門は7.1%増の6,850万ユーロ、レーシング部門は12.6%増の3,690万ユーロに拡大した。
国・地域別では、欧州ではドイツが9.9%減の1億3,850万ユーロ、イタリアが2.6%減の7,210万ユーロ、英国が0.7%減の5,730万ユーロとなった一方、フランスは26.7%増の2,550万ユーロに拡大した。その他の欧州は8.7%増の7,740万ユーロだった。アジアではインド(20.2%増の2,350万ユーロ)、中国(3.4%増の7,030万ユーロ)で増収を確保したものの、日本は19.5%(740万ユーロ)の減収となった。その他のアジア諸国は31.4%減の760万ユーロに後退した。最大市場の北米(米国・カナダ・メキシコ)は8%増の1億6,840万ユーロ、南米(ブラジル、アルゼンチン)は9.4%減の1,430万ユーロだった。