トヨタ自動車は11日、ベルギーのブリュッセルで自動運転車の公道試験を実施すると発表した。期間は13カ月。自動運転の試験データは欧州の研究プロジェクト「L3Pilot」にも供給する。
公道試験には、レクサスのセダン「LS」を使用する。量産モデルの屋根にライダー、レーダー、カメラ、高精度位置システムなどのセンサー機器を装備する。また、車内には、自動運転システム全体を監視するオペレーターのほか、ドライバーが同乗しており、常に運転をドライバーに切り替えることができる。
公道試験のデータは、欧州連合(EU)の欧州委員会が資金支援する研究プロジェクト「L3Pilot」にも供給する。同プロジェクトは2017年に開始しており、実施期間は4年間。自動車大手や自動車部品メーカー、研究機関、公的機関など34のパートナーが参加する自動運転の大型プロジェクトで、欧州10カ国で約1,000人のドライバーにより、国境をまたぐルートも含む様々な道路環境で自動運転の走行データを収集している。