東レ(東京都中央区)は16日、ハンガリーのニェルゲシュウイファルにある拠点内にリチウムイオン二次電池用のセパレーターフィルム(BSF)の生産設備を新設すると発表した。新設備は2021年7月に稼働を開始する予定。これにより、東レグループ全体のBSFの生産能力は年約20%拡大する。
同社によると、BSFの需要は、携帯機器や定置用電池などで堅調に伸びていることに加え、電気自動車の普及により、今後急速に拡大する見通し。特に欧州では、電池メーカー各社の進出が盛んであることから、欧州域内での現地生産を決めた。
同社は2018年4月にプラスチック製品の開発・製造・販売を事業とする東レハンガリー(THU)を設立した。新設備はTHU内に設ける。東レは現在、日本と韓国にBSFの生産設備を持つ。