Eisenmann:独アイゼンマン、民事再生手続きの開始

独塗装設備メーカーのアイゼンマンは7月29日、シュツットガルト地方裁判所に民事再生手続きの開始を申請した。民事再生手続きにより、2019年3月に開始した事業再建プログラムと新しい経営戦略を推し進め、長期的な競争力を確保する意向を示している。また、事業再建に向けて新たな戦略提携先を探している。

同社によると、2018年は買収や複数の大型プロジェクトの実施により大幅な赤字を計上していた。このため、2019年3月に事業再建プログラムや新しい経営戦略をスタートさせていた。

メディア報道によると、独自動車大手のダイムラーがハンガリーのケチケメート工場の拡張を延期したことが、経営悪化の一因とみられている。アイゼンマンは同工場に塗装設備を納入する予定だった。また、業界では、アイゼンマンが不当に低い価格で受注していた、との憶測もある。

アイゼンマンは創業65年以上の同族企業で、欧州、アメリカ、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)など世界15カ国に27拠点を持つ。従業員数は3,000人を超える。2017年の売上高は7億2,300万ユーロだった。

上部へスクロール