独自動車大手のダイムラーは8日、同社の100%子会社であるメルセデス・ベンツ・エナジーと中国の北京汽車集団(BAICグループ)の子会社である北京新能源汽車(BJEV)が使用済み電池を使用した定置用電池の開発で協力すると発表した。BJEVが製造する電気自動車の使用済み電池を活用する。両社による最初の定置用電池は北京に設置する。
メルセデス・ベンツ・エナジーは、様々な試験やシミュレーションを通して、中国の電力網においてどのように定置用電池を活用できるかを分析する。定置用電池は、発電量に波のある再生可能エネルギーの充電や停電時の非常用電源などに活用することができる。
BAICグループは2009年に、新エネルギー車(NEV)の開発プラットフォームとしてBJEVを設立した。BJEVはこれまでに42万台を超える電気自動車を販売している。
BAICグループは2016年には新会社Beijing
Articore
Batteryを設立し、使用済み電池の利用について研究している。Beijing
Articore
Batteryは現在、移動通信基地局や高速道路沿いの再生可能エネルギーステーション、移動式エネルギー貯蔵システム、マイクログリッド(小型の発電施設による小規模なエネルギーネットワーク)用のエネルギー貯蔵などの研究に従事している。