Hella:独ヘラーが特殊用途分野を強化、個別の製品ソリューションを拡充

独自動車照明・電子部品大手ヘラーは1日、特殊用途の分野におけるポートフォリオを拡充すると発表した。特殊車両や輸送車両、農機・建機、海洋船舶などを対象に、個々の技術要件を満たした製品ソリューションを提供する。

特殊用途に供される機材は一般的な自動車と異なり生産数が少ないうえ、求められる要件が異なることから、個々の機材ごとにソリューションを適合させなければならない。また、乗用車などと比べてより大きな機械的振動や温度変化にさらされるため、製品はそれらを考慮した設計開発が必要になる。

製品の一例として、車両のバッテリーの状態とエネルギーの流れ(エネルギーフロー)をモニターする「インテリゲント・バッテリーセンサー」がある。12ボルトまたは24ボルトの電装システムを搭載した車両に統合が可能で、キャンピングカーに搭載した場合は最大500アンペアまでの直列接続バッテリーを点検できる。農機分野では、CIPOS(非接触誘導式位置検出センサー)技術を搭載した「スマート・ユニバーサリー・ロータリー・アクチュエーター」(URA)により、種苗の正確な播種(はしゅ)や選別を可能にしている。

ヘラーではこれら特殊用途向けのアクチュエーターやセンサー、エネルギーマネジメント、運転支援システムについて、開発からシステムへの統合までをトータルにサポートしていく方針だ。

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