トーヨータイヤ(兵庫県伊丹市)は7月30日、セルビア共和国にタイヤ生産子会社を設立し、同国のインジア市にタイヤ工場を建設すると発表した。新工場の建設により、世界市場におけるタイヤの供給体制を増強・最適化する。
新工場では、欧州市場向けに乗用車用および軽商用車用のラジアルタイヤを生産する。ロシアを含む欧州市場向けの製品はこれまで、日本やマレーシアの工場から輸出してきた。今後はセルビア工場から供給していく。
新工場は2020年5月に着工し、2022年1月から操業を開始する予定。2023年夏には、乗用車用タイヤ換算で年約500万本の生産体制を整える計画。
乗用車用・軽商用車用のラジアルタイヤの製造・販売を事業とする子会社はベオグラードに拠点を置く。インジア市に建設する新工場への投資額は約488億円(3億9,050万ユーロ)。従業員数は約500人を予定している。