Daimler:独ダイムラー、電子決済事業を強化

独自動車大手のダイムラーは、フランクフルト国際モターショー(IAA、9月12~22日)で金融・モビリティサービス子会社のダイムラー・モビリティが開発した電子決済サービスを紹介した。ダイムラーグループ独自の電子決済プラットフォーム「メルセデス・ペイ」を介して様々なサービスの料金を決済できるようにする計画。

ダイムラー・モビリティのステファン・ウンガー財務担当取締役は電子決済機能について、「グローバルな決済システムの拡大により、顧客は簡単かつ安全に支払いを済ますことができる。メルセデス・ペイは我々のデジタル戦略の中心的な構成要素であり、長期的な顧客ロイヤルティの確保に寄与し、我々のモビリティ・ソリューションをより魅力的にする」と説明する。

ダイムラーでは現在、メルセデスベンツのマルチメディアシステム「MBUX」のオフィス機能など、有料サービスの料金を、メルセデス・ペイを介して支払うことができる。このような「イン・カー・ペイメント(In

Car

Payment)」機能は現在、30カ国以上で利用することができる。

駐車料金やガソリン代を電子決済

ダイムラーでは将来、駐車料金やガソリン代も「メルセデス・ペイ」を経由して電子決済できるようにする計画。

例えば、◇駐車の終了時間を「MBUX」のディスプレーに表示し、メルセデス・ペイのアプリで支払いを済ます◇国内の一部の駐車場で、入口・出口ゲートの通過を無線ICタグ(RFID)の付いたメルセデスベンツの駐車カードで済まし、駐車券を取ったり、自動支払い機に行く手間を省く――などを計画している。

また、ガソリンスタンドでは、メルセデス・ペイを経由したスマートフォンによる支払いだけでなく、将来的には、メルセデスベンツの車載ユニットで支払いを済ますことができるようにすることも計画している。

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