ボルボ・カーズ、内燃エンジン事業を分離・合弁設立

スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズは7日、親会社である中国の浙江吉利控股集団(Geely)と合弁会社を設立し、それぞれの内燃エンジン事業を分離したうえで新会社に統合すると発表した。新合弁会社は、次世代の内燃エンジンおよびハイブリッドシステムを開発し、ボルボ・カーズや浙江吉利控股集団傘下の自動車ブランドに供給するほか、外部の自動車メーカーへも販売する。ボルボ・カーズは今後、純粋な電気駆動技術の開発に注力する。

ボルボ・カーズでは、2020年代の半ばには、同社の世界販売の半数が純粋な電気自動車になり、残り半分はハイブリッド車になると予想している。ハイブリッド車に搭載するエンジンを合弁会社から調達する計画。

合弁会社に移管する内燃エンジン事業には、研究開発、調達、製造、IT、財務が含まれており、ボルボ・カーズから約3,000人、浙江吉利控股集団から約5,000人の従業員が合弁会社に移る予定。

ボルボ・カーズのサミュエルソン社長は今回の発表に際し、「ハイブリッド車は最高の内燃エンジンを必要とする」と述べ、新しい合弁会社は、人材、規模、専門知識を持ち合わせており、優れたコスト効率で内燃エンジンを開発することができる」との見解を示している。

合弁会社の製品は、浙江吉利控股集団傘下の自動車ブランドである吉利汽車(Geely

Auto)、マレーシアのプロトン(Proton)、英ロータス(Lotus)、英タクシー製造子会社ロンドン・エレクトリック・ビークル・カンパニー(LEVC)、リンク・アンド・コー(LYNK&CO)に供給する。

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