電池大手ルクランシェ、ボンバルディアに鉄道用バッテリーシステム供給へ

スイスの電池メーカー、ルクランシェは2日、カナダ複合企業ボンバルディアの鉄道車両・設備部門ボンバルディア・トランスポーテーションと鉄道車両用バッテリーシステムの供給について覚書(MOU)を交わしたと発表した。取引規模は今後5年間で1億ユーロ以上となる見込みで、10件の鉄道車両プロジェクトへの参画が予定されている。

供給するバッテリーシステムは純欧州産で、セル部分にgNMC(高エネルギー密度グラファイト・ニッケルマンガンコバルト)リチウムイオンセルと、LTO(チタン酸)リチウムイオンセルを使用している。同リチウムイオン電池は高効率・長寿命が特徴で、運用・メンテナンスコストを軽減できる利点がある。ボンバルディアは今回の取引を通じて従来の鉛蓄電池からリチウムイオン電池への移行を進め、鉄道車両のCO2排出量削減につなげていく。

ルクランシェによると、リチウムイオン電池システムは2025年までに鉄道用バッテリー市場で最大のシェアを占める見通しで、需要が400%拡大すると予測されている。

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