米自動車大手フォードの独法人フォード・ヴェルケは17日、電動車の充電作業を一貫して行えるアプリ「フォード・パス」の運用を来年から開始すると発表した。これにより「フォード・チャージング・ソリューション」を使って充電ステーションの位置検索から実際の充電操作、料金支払いまでを1つのアプリで行えるようになる。
オランダの充電インフラ大手ニューモーションと提携し、欧州域内の12万5,000カ所に上る充電ステーションを利用できるようにした。併せてコネクテッド機能の付いた家庭用充電器(ウォールボックス)「フォード・コネクテッド・ウォールボックス」も市場投入し、「フォード・パス」と連携して機能させる。
フォードはまた、ドイツのBMW、ダイムラー、フォルクスワーゲン(VW)グループと4社合弁で急速充電ステーションの運営会社「イオニティ」を設立している。フォードが来年発表する予定の完全電気駆動のSUVモデルは、イオニティの出力150kWの充電スタンドを利用した場合、10分の充電時間で航続距離93キロメートルを確保できるという。なお、フォードは同SUVモデルについて、最大航続距離は600キロメートル以上になるとしており、大型乗用車「マスタング」のような強靭なモデルをイメージしている。