仏自動車大手のルノーは22日、レンジエクステンダー(航続距離延長装置)として燃料電池を搭載した小型商用車を発売すると発表した。ルノー「カングー
Z.E.
ハイドロジェン」を2019年末に、ルノー「マスターZ.E.
ハイドロジェン」を2020年に発売する。燃料電池の搭載により、両モデルとも航続距離は350キロメートル以上に拡大する。これにより、長距離走行を必要とする事業者の需要に対応する。
ルノーは、燃料電池技術の開発では、仏タイヤ大手ミシュランの子会社シンビオ(Symbio)と協力関係にある。今回発売するモデルはいずれも出力10kWの燃料電池を搭載し、水素燃料の充填時間は5~10分となっている。
「マスター
Z.E.
ハイドロジェン」は2020年上半期に発売する予定。航続距離は350キロメートルと電気自動車モデル(120キロメートル)の約3倍に拡大する。
「カングー
Z.E.
ハイドロジェン」は、航続距離が370キロメートル(電気自動車モデル「カングー
Z.E.」:230キロメートル)に拡大する。フランスでの販売価格は4万8,300ユーロ(VAT税抜き)に設定した。