スウェーデンの自動車安全システム大手オートリブが10月25日発表した2019年7-9月期(第3四半期)連結決算は、売上高が前年同期比0.3%減の20億2,800万米ドル、営業利益は5.7%減の1億8,300万米ドルにとどまり、3四半期連続の減収減益となった。北米と中国市場は好調だったものの、世界的な自動車生産の低迷・後退と、原材料の高騰が影響した。営業利益率率は9.5%から9%に低下。キャッシュフローも2億3,800万ドルから1億9,500万ドルと18%減少した。
1-9月期でも、売上高は前年同期比2%減の63億5,600万ドル、営業利益は同20%減の5億3,200万ドル、営業利益率は1.9ポイント減の8.4%、キャッシュフローは37%減の3億2,800万ドルに悪化した。
同社では業績悪化を受け、7-9月期に従業員800人を削減したほか、さらに全従業員の5%をリストラすることを計画している。2019年通期の見通しについて、売上高は単体ベースで約1%の増加、営業利益率で9%を見込んでいる。