スペイン自動車工業会(Anfac)によると、同国の乗用車の保有車両の平均使用年数(車齢)は2018年に12.4年に伸びた。平均使用年数が伸びたのは、新車登録台数に対する廃車の割合が55%にとどまることや、中古車両の購入が増えていることが主な要因。2018年における平均使用年数が20年以上の車両の販売台数は16万6,000台を超えた。
Anfacでは、保有車両の平均使用年数が高まると、大気汚染や交通の安全性が悪化する恐れがあると指摘する。買い替え奨励策を実施しなければ、平均使用年数はさらに伸びると予想している。
Anfacによると、スペインは欧州諸国の中でも平均使用年数が最も高い国の一つに数えられる。例えば、フランス、ドイツ、オーストリア、英国、アイルランドは平均使用年数が約9年となっている。