日産自動車は10月31日、スペインのバルセロナ工場で、生産ラインの作業員へのアシストスーツ導入試験がまもなく完了すると発表した。同スーツは筋肉への負荷を最大で60%減らすとともに怪我のリスクを下げるもので、作業員の労働環境の改善が期待される。来年初頭から本格導入する予定。
同アシストスーツは軽合金素材でできており、重量は1.5~3キログラム。持ち上げ作業が多い作業員の肩をサポートする仕組みとなっている。
日産は2018年から実証試験を開始した。生産ライン従事者の14人を対象に、脚や肩、背中をサポートする5つのモデルをテストしてきた。今回、最も軽量で性能に優れた2つのモデルを絞り込んだ。
今回のプロジェクトは地元の大学や自動車クラスター(CIAC)などの協力を得て実施してきた。