米電気自動車メーカー、テスラのイーロン・マスク社長は12日、独メディアがベルリンで開催したイベントで、ドイツのベルリン周辺に新工場を建設する計画を明らかにした。用地は建設中のベルリン・ブランデンブルク国際空港近くになるとし、まずは、コンパクトSUV「モデルY」のほか、バッテリーと駆動装置を生産する、と説明した。さらに、ベルリンにエンジニアリング・デザインセンターを開設する計画も明らかにした。
独『ターゲスシュピーゲル』紙によると、新工場はブランデンブルク州のグリューンハイデに建設するもよう。グリューンハイデは高速道路A10号線に近い利点がある。
ベルリンの経済管理当局によると、ブランデンブルクの新工場だけで6,000~7,000人の新規雇用が見込まれている。また、ブランデンブルク州のヨルク・シュタインバッハ経済相(SPD)によると、新工場は2020年第1四半期に着工し、2021年に生産を開始する予定。第一段階では、従業員数は3,000人超となる見通しという。シュタインバッハ経済相によると、ブランデンブルク州とテスラは12日、趣意書を締結した。
マスク社長はドイツに新工場の建設を決めた理由について、「エンジニアの水準が高い」ことを挙げている。