ダイムラー社長、メルセデスベンツ「Gクラス」のEVモデルの発売も

独自動車大手ダイムラーのオラ・ケレニウス社長は、独業界紙『オートモビルボッヘ』がこのほどベルリンで開催した業界会議で、メルセデスベンツのSUV「Gクラス」から純粋な電気自動車を発売する方針を明らかにした。具体的な時期については言及していないが、次回のマイナーモデルチェンジの際に、純粋な電気自動車や二酸化炭素(CO2)排出量を大幅に削減したモデルを用意する意向を示した。

ただ、『オートモビルボッヘ』紙では、マイナーモデルチェンジは通常、モデルのライフサイクルの中間あたり(約4年)に行われるが、「Gクラス」に関してはすでに40年間もモデルチェンジが行われていないため、電気自動車の発売がいつ頃になるかの予想は難しいと指摘する。また、メルセデスベンツの大型SUVでは、「GLE」や「GLS」で電気自動車の製造に対応したプラットフォームを採用しているが、「Gクラス」では当該プラットフォームがまだ採用されていない点も指摘している。

なお、「Gクラス」に関しては、オーストリアの電池メーカー、クライゼル・エレクトリックが2017年1月に、米カリフォルニア州の元州知事で俳優のアーノルド・シュワルツェネッガー氏の依頼を受けて製造した、クライゼル製の電池を搭載した「Gクラス」の電気自動車のプロトタイプを披露している。

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