オーストリアの鉄鋼大手フェストアルピーネ
は11日、リンツにある同社の拠点でこのほど、再生可能エネルギー由来の電力を分解して水素を生成する電解槽(エレクトロライザー)が稼働したと発表した。生成した水素は鋼鉄の生産工程で活用する。この電解槽の実証試験は、欧州連合(EU)のプロジェクト「H2FUTURE」を通して実施している。当該プロジェクトには、フェストアルピーネのほか、エネルギー大手のフェアブント、送電大手のオーストリアンパワーグリッド(APG)、治金分野の研究に取り組むK1-MET(以上、オーストリア)、独電機大手のシーメンスのオーストリア法人、オランダの研究機関TNO傘下の再生可能エネルギー研究機関ECNが参加している。