フォード、シートカバー製造に3次元編み技術を導入

米自動車大手フォードの欧州法人(独ケルン)は11日、シートカバーを縫い目のない3次元編みで製造する最新技術を導入したと発表した。ポケットやパッドなどの追加や通気性のある素材の選択など、顧客の好みに応じた設計が可能になる。また、同製法で編んだ生地を使うことで、スマートフォンのワイヤレス充電やシートの暖房、ドライバーの状態検知センサーなどの諸機能をシートに統合できるようになるという。

3次元編みは従来のように複数の布地を裁断して縫い合わせる必要がないため生産工程を減らせる。素材となる糸にはポリエステル、羊毛、シルク、炭素繊維、リサイクル素材など様々なものが使えるほか、シートの形状に最適にフィットさせることができるためしわなどの欠陥も少なくなる。

同技術により、顧客は前席と後席、子供用席でのザインを変えたり、季節や地域の特色を表したデザインを取り入れたりすることができるようになる。カバーは取り外し可能で掃除も容易になるという。

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