ドイツ航空宇宙センター(DLR)はこのほど、未来型車両のコンセプト「Uシフト」を発表した。電気駆動装置や自動運転機能を組み込んだU字型の車台(シャーシ)とさまざまなタイプの荷台を組み合わせる仕組み。荷台部分は、旅客輸送や貨物輸送など用途に合わせて交換することができるため、都市部におけるさまざまな分野の事業モデルに活用することができるとしている。
車台部分には、電気駆動装置、足回り部品、自動運転用のセンサー、バッテリーシステム、燃料電池システム、充電機器、タンク部品などが組み込まれている。車台と組み合わせる荷台部分(カプセル)は、近距離の旅客輸送や小包配送、ごみ収集、移動型屋台など、様々な用途に合わせて交換することができる。また、荷台部分は標準化により、船舶や鉄道に積み込んで移動させることができるようにする。
DLRの研究チームは2020年半ばまでに、シュツットガルト大学自動車・エンジン研究所(FKFS)、カールスルーエ技術研究所(KIT)、ウルム大学と協力し、最初の実物大のモデル(モックアップ)を製作する計画。
当該プロジェクトは、バーデン・ヴュルテンベルク州の経済・労働・住宅建設省から約200万ユーロの支援を受けている。