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2019/12/20

企業情報 - 自動車メーカー

いすゞとボルボ・グループ、商用車分野での戦略提携で基本合意

この記事の要約

自動車業界が大きな変革期に直面する中で、商用車分野における様々な課題への対応や、新しい価値の創出などで協力していく。

戦略的提携の第一弾として、特に日本およびアジア地域での事業を強化するため、ボルボ・グループからUDトラックおよびUDブランドで展開している海外事業をいすゞに譲渡する。

■商用車業界が直面する課題への対応で協力

いすゞ自動車(東京都品川区)とスウェーデン商用車大手のボルボ・グループは18日、商用車分野における戦略的提携について拘束力を持たない覚書(MoU)を締結した。自動車業界が大きな変革期に直面する中で、商用車分野における様々な課題への対応や、新しい価値の創出などで協力していく。

戦略的提携の第一弾として、特に日本およびアジア地域での事業を強化するため、ボルボ・グループがUDトラックおよびUDブランドで展開している海外事業をいすゞに譲渡する。両社は、2020年半ばまでに拘束力のある合意書に署名し、2020年末までの手続き完了を目指していく。

今後に向けては、◇譲渡の対象となる事業の決定◇いすゞによるデューデリジェンス(買収審査)◇拘束力のある合意に向けた交渉――を実施する予定。

商用車業界が直面する課題への対応で協力

商用車分野では、物流業界における変化や、世界の幅広いニーズ、先進技術などへの対応が求められている。このような状況の中、両社は、◇物流の将来課題への対応◇社会・顧客に提供する価値の最大化◇商用車業界の新たな価値の提供――で協力する方針。

具体的には、トップマネジメントにより組織するアライアンスボードのもと、◇先進技術/CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)への対応に向けた技術的な協力体制の構築◇日本およびアジアを中心とした海外市場での大型トラック事業の強化◇物流改革に向けた中・小型トラックの幅広い協業可能性の追求――の分野において協業の形や範囲を検討していく意向を示している。

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