英GKNオートモーティブ、P4駆動システム「3-in-1」を標準化

英駆動系自動車部品大手のGKNオートモーティブは11日、電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)の価格適正化に向けて、統合された駆動システム「3-in-1」の標準化を進めると発表した。同システムはリアシャフト上に配置するP4方式で、搭載車両のトルク能力に応じて3つのタイプを設定して製造段階でのコスト削減と効率化を実現している。

「3-in-1」は電気モーターとインバーター、トランスミッションを一体化したシステムで、インバーターは独立したハウジングに収容されている。3つのタイプはトルク能力の低いものから、A、B、Cセグメント向けで多くの高級車ブランドで採用実績がある「ファミリー2」(ピークトルク1,800~2,700Nm)、C、Dセグメント向けの「ファミリー3」(同2,700~4,100Nm)、Dセグメントおよび大型車向けの「ファミリー4」(同4,100~5,800Nm)――となる。

P4配置式の駆動システムはモーターと車軸を直接つなぐため、他の方式に比べ効率がよく、導入後の費用対効果も高くなる。GKNはP4配置について持つ豊富な知見と実績を活かし、電動化が進む市場における地位をさらに強化していく。

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