ボルボ・カーズ、吉利汽車との経営統合を検討

スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズは10日、親会社である中国の浙江吉利控股集団(Geely

Holding)の子会社、吉利汽車(ジーリー・オートモービル)との統合を検討すると発表した。両社の経営統合により、グローバルに事業展開する強固な企業グループを形成する意向。また、財務および技術面の相乗効果を加速できるとしている。なお、メディアが消息筋から得た情報によると、協議は早期の段階であり、今後何カ月もかかる可能性もあるという。

ボルボ・カーズによると、経営統合した後は、香港とスウェーデンのストックホルムの証券取引所に株式公開する計画。また、ボルボ、吉利、リンク・アンド・コー(Lynk

&

Co)、ポールスターの各ブランドは、経営統合後も継続して使用する方針を示している。

浙江吉利控股集団は2010年に米自動車大手のフォードからボルボ・カーズを買収した。浙江吉利控股集団とボルボ・カーズは、その後、協力関係を強化しており、昨年10月には、合弁会社を設立し、それぞれの内燃エンジン事業を分離したうえで新会社に統合すると発表した。ボルボ・カーズでは、2020年代の半ばには、同社の世界販売の半数が純粋な電気自動車になり、残り半分はハイブリッド車になると予想している。ハイブリッド車に搭載するエンジンは合弁会社から調達する計画。

また、浙江吉利控股集団はダイムラーにも出資しており、両社の今後の関係にも関心が高まっている。

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