オランダのデジタル地図サービス大手トムトムが5日発表した2019年通期決算の最終利益は6億3,290万ユーロとなり、前年の4,480万ユーロから14倍強に拡大した。車両管理事業子会社のトムトム・テレマティクスをブリヂストンに9億1,000万ユーロで売却したことが大きい。売上高は前年比2%増の7億80万ユーロ。営業利益(EBITDAベース)は同57%減の6,100万ユーロ、売上高営業利益率は21%から9%に悪化した。フリーキャッシュフローは27%減の6,580万ユーロに縮小した。
売上高を部門別にみると、ロケーションテクノロジー部門が14%増の4億2,600万ユーロに拡大した一方、コンシューマー部門は13%減の2億7,480万ユーロに大きく後退した。
2020年通期の見通しについて、売上高はロケーションテクノロジー部門で4億5,000万~4億7,500万ユーロに拡大するものの、全体の売上高は6億5,000万~6億7,500万ユーロにとどまるとしている。