独オペル、日本市場に再進出

仏自動車大手グループPSA(以下、PSA)の独子会社オペルは18日、日本市場に再進出する計画を発表した。2021年からまずは小型車「コルサ」、ハイルーフステーションワゴン「コンボライフ」、コンパクトSUV「グランドラントX」の3モデルを販売する。内燃エンジン車に加え、「コルサ」は純粋な電気自動車、「グランドラントX」はプラグインハイブリッド車も販売する予定。なお、「コルサ」は日本市場では別の名前で販売する可能性がある。

日本市場への再進出では、PSAの既存の販売網を活用する。PSAは日本では、「プジョー」、「シトロエン」、「DSオートモービル」の3ブランドを販売しており、2019年は1万5,600台以上を販売した。PSAにとっては、オペルが加わることで販売モデルを増やし、新しい顧客を開拓することができる。オペルは当初、大都市から販売網を構築していき、2023年には人口比で輸入車市場の80%以上をカバーする販売網を構築する計画。

オペルは、経営戦略「ペース!」の中で、輸出拡大を重要な柱の一つに位置付けている。2020年代半ばまでに欧州域外における販売台数を全体の10%に拡大する計画。昨年末には、ロシアでも販売事業を再開した。また、先日は、2020年夏から南米のコロンビアとエクアドルへの輸出を開始すると発表した。目標達成に向け、アジア、アフリカ、南米のすでに市場進出している国でのプレゼンスを強化するとともに、2022年までに新たに20カ国以上の市場を開拓する予定。

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