仏自動車大手のPSAグループは18日、自動車販売部門のPSAリテールが今年、欧州で2,000人を新規採用すると発表した。若年層の雇用促進や、需要の高い職種を職業訓練と組み合わせて中途採用する。
PSAリテールでは全従業員の8%(うち仏国内は12%)が社内の技能実習制度を活用して働いている。これは国家資格の上級技術者免状(BTS)保持者なら2年、職業バカロレア、自動車産業のCQP(産業別職業資格)、CAP(職業適性証)などの保持者を1年間有期雇用する制度で、現在16~23歳の800人(仏国内は618人)を雇用している。このうち約半数が無期雇用に転換すると見込まれている。
また、同社は国内の販売拠点を窓口として中途採用活動「リ・ブースト」を展開している。国家自動車技術訓練機関(GNFA)や職業安定所(ポル・オンプロワ)などと協力し、適性を見極めたうえで採用から再訓練までを実施して、アフターセールスや整備など需要の高い部門における人材を確保しているという。