ドイツ乗用車新車登録、2月は10.8%減少 1/4

ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した2020年2月の同国の乗用車新車登録は23万9,943台となり、前年同月に比べ10.8%減少した。1~2月の累計では、前年同期比9.0%減の48万6,243台となった。

2月のブランド別の登録台数は、ドイツ勢では、ポルシェ(19.1%増)が大幅に伸びたものの、他のブランドは軒並み前年同月を下回った。2ケタの減少となったのは、スマート(81.2%減)、オペル(20.6%減)、アウディ(20.3%減)、ドイツ・フォード(18.5%減)、MINI(15.4%減)、フォルクスワーゲン(VW)(11.1%減)。BMW(1.2%減)とメルセデス(3.3%減)は小幅の減少にとどまっている。

国外ブランドでは、ボルボ(25.4%増)、セアト(23.4%増)、フィアット(13.1%増)、DS(12.1%増)が好調で、2ケタの増加だった。これに対し、テスラ(37.3%減)、ダチア(36.3%減)、シュコダ(11.3%減)は2ケタの減少だった。

日本勢は、レクサス(71.2%増)、日産(14.9%増)が大幅に伸びたほか、三菱自(0.8%増)も前年同月を上回った。ホンダ(39.4%減)、マツダ(34.9%減)、スズキ(34.7%減)、スバル(17.9%減)は2ケタの減少となり、トヨタ(8.2%減)も前年同月を下回った。

燃料別では、ガソリン車が前年同月に比べ22.0%減少(市場シェア:52.1%)、ディーゼル車も13.4%減(市場シェア:31.6%)と低迷した。

代替燃料車は、電気自動車が前年同月比75.8%増の8,154台に伸びた。ハイブリッド車も98.1%増の3万台に拡大。うち、プラグインハイブリッド車は8,354台(279.4%増)と好調だった。

国内生産・輸出も減少

独自動車工業会(VDA)によると、国内受注は2月が前年同月比19%減、1~2月の累計でも前年同期比18%減に落ち込んだ。国外受注も2月は前年同月に比べ14%減少した。中国における需要後退が影響している。1~2月の累計では前年同期比10%減少だった。

2月の国内生産は38万8,900台となり、前年同月に比べ12%減少した。1~2月も前年同期比10%減の73万台にとどまった。輸出は2月が28万5,800台で前年同月に比べ17%減少。1~2月の累計でも、前年同期比15%減の53万6,800台にとどまっている。

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